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第5話 切り替えってできる?


#障がい者雇用 #チームビルディング #コンサルティング #コーチング #対話

#障がい者雇用率 #人材育成 #自走する組織作り


第5話

2020.1.20




本日、6年ほど前からお世話になっている

企業さんに定着支援で訪問しました



担当している人は

最近では

仕事もさぼったりすることも減り

他部署の人には大きな声で

挨拶も出来るようになってきている



と報告を受けました




しかし

担当者からこんな話もありました



「わざとできる仕事もしなかったり、

 私の問いかけに返事しなかったりするんです。」



更にこう続きました



「お昼休憩は、楽しく過ごして

 距離が近くなっているのは良いんですが、

 私が注意したり、『こうしてください』

 と言って構って貰えるのを待っている様子なんです。

 休憩中はそれでも良いですが、仕事時間は切り替えて欲しいんですけどね」



といった話でした




その障がいのある方は、知的障がいの中度の判定です

(大阪ではB1という判定)




療育手帳のB1(中度)とA(重度)

の人が苦手とするのが




相手の人は変わらないけど、

時間や場面に応じて接し方を変えること




それが

難しい人が多いんです




今回の場合で言うと

休憩時間は凄く距離が近くなり

プライベートの話で盛り上がるそうです



それはとても良いことです




しかし




聞いていると

休憩時間中は、

『指導者と指導を受ける人』というよりも

仲の良い姉妹といったぐらいの印象を受けました




そこまでの距離感になると

休憩時間と仕事時間で

態度などを切り替えるのは

難しくなります





もう一度言います

知的障がい者の中度、重度の方は

このような場面では

休憩時間と仕事時間の接し方を切り替えるのは

難しいんです





では、どうすれば良いか?





今日の会社さんのように

仲の良い関係性になれたことは

悩みごとや考えていることを

すぐに話てもらえるようになります




これはとても大切な役割と言えます




早めの課題発見になり

対応がしやすくなるんです




今の関係性としては

仕事時間にメリハリがなく

指導者に対する態度ではないですが

相談もされやすい等のメリットもあります




しかし




もう一方で

やはり会社には働きに来ているわけだから

しっかりと仕事時間中はしっかり働いてもらう




と考えるのであれば




休憩時間の距離感を

指導者が離せば良いのです





ある一定の線引き・・・




最初は冷たくしている様に感じて

相手に『可哀想なことをしている』

と想うこともあるかもしれません




ですが




そうすることで

仕事時間にしっかりと指導者として見られ、




返事をしない

わざと出来る仕事をしない

などの行為で

構って欲しいアピールは

無くなるかと思います




ですので

切り替えられるように指導する




というよりは




指導者と指導される側の

適切な距離を保つことが




今回のようなときには必要になると

考えます




何より

そのような環境を作ることで




本人も

この人には・・・

この会社では・・・


「こうしないといけない」



というはっきりと線引きがされて

働きやすくなります




知的障がい者の方全員とは言いませんが

特に中度、重度の方は





線路のように道筋を引いてあげることで

安心して迷わず進められる人が多いんです




指導者が2人以上いるのでしたら

役割分担するのも良いと思います




今回の話で言うと




今の指導者は、

現時点の距離感のままして

悩みごとや相談をすぐにキャッチできる

ような役割




仕事内容などを教える担当者は

別の人が担当することで

仕事中のメリハリはつきやくする




父親と母親のイメージといったら

分かりやすいでしょうか




今回の企業さんは最後の

役割分担で対応することになりました




次回の訪問時にどのような変化が

見られたか今から楽しみです





今日も最後までお読みいただき

ありがとうございました。





障がい者雇用×チームビルディング

"障がい者雇用をきっかけに誰もが働きやすい社会を創る"

Neu

中 知也





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